生きて戦って
生きて戦って生きるということは、時に静かな戦いの連続だと思う。
誰かと争う戦いではなく、自分の中の弱さ、過去の傷、
そして見えない不安と向き合う戦い。
朝、目を覚ました瞬間から始まり、夜、眠りにつくまで続く長い戦いだ。
「もうダメかもしれない」
と思う日がある。心が折れそうになって、何もかも投げ出したくなる日もある。
人に理解されない苦しみや、言葉にできない孤独に押しつぶされそうになることもある。
それでも、そんな自分を責めずに、ただ
「今日も生きた」
と言えるだけで、本当はそれだけで十分に強いのだと思う。
誰かの笑顔の裏にも、見えない戦いがある。
誰かの優しさの裏にも、涙をこらえた夜がある。
人は皆、表には出さないけれど、それぞれの人生で懸命に戦っている。
だからこそ、誰かを見て「強い人だ」と思う時、
その人もまた、自分と同じように苦しみを抱えながら前に進んでいるのかもしれない。
戦うことは、何も派手なことではない。
毎日を丁寧に生きること、
逃げ出さずに心の痛みと向き合うこと、
何度倒れても立ち上がること。
そういう小さな積み重ねが、人生の戦いの本当の意味なのだと思う。
時には、休むことも勇気だ。
立ち止まることも、負けではない。
呼吸を整え、涙を拭いて、また歩き出せばいい。
誰かに支えられながらでも、自分を信じながらでも、
どんな形でもいい。生きて戦うというのは、「生きたい」と願う心を持ち続けること。
たとえ未来が見えなくても、
光を信じて歩み続けること。
その一歩が、どんなに小さくても、
確かに前へと進んでいる。
今日も、誰かが静かに戦っている。
そして、
あなたもまた、その一人だ。どうか忘れないでほしい。
生きるだけで、あなたはもう、
十分に戦っているのだ!
生きて、戦って。それが、あなたの強さの証。
2025年11月8日
